社会医療法人真泉会

今治第一病院

病気について

前立腺肥大症

夜中のトイレは赤信号!!

前立腺とは精液の一部を作る組織で膀胱の出口近くにあり尿道を取り巻いています(左が正常で右が肥大症)。50歳以上に なると前立腺肥大症になる人も出てきます。その前立腺肥大症になると読んで字の如く前立腺が少しずつ腫れて、膀胱の出口や尿道を圧迫するようになります。その為に夜間の尿が近くなったり、尿の勢いが弱まり排尿に時間がかかるようになります。前立腺は悪性の病気ではありません。しかし膀胱は大変無理をして尿を出しているので長い間適切な治療を受けないでいると膀胱は変形し残尿が増え尿洩れや逆に尿をしたくても全く出なくなる尿閉を起こすことがあります。尿閉状態が続くと腎臓の 働きも悪くなります。血圧は上がり食欲はなくなり体はむく み、ついには尿毒症になるおそれがあります。

前立腺肥大症を治すには

前立腺肥大症の治療主に手術(経尿道的前立腺切除術・高温度治療)と薬による治療が行われますが、膀胱や腎臓の働きが 悪くなる前に治療を受ける事が大切です。残尿が多い方には手術が必要であすが、比較的早い時期では薬や注射によって肥大症をコントロールすることが可能です。特に最近では副作用の少ない内服薬も生まれました。

前立腺肥大症の気をつけること??

残念ながら予防法はありません。次のような日常生活で注意しながら症状が悪くならないようにしましょう。

  1. 尿を我慢しない
  2. 便秘にならないようにする
  3. 冷えや運動不足にならないようにする
  4. 暴飲暴食を慎んで規則正しい生活をする

また風邪薬や胃腸薬の中には、一時的に尿の出方を悪くする成分を含んだものもあります。前立腺肥大症を診断された方は、このような薬を飲むときに注意が必要です。前立腺肥大症以外にも尿の出にくくなる病気があります。症状のある方は早めに医師の診断を受ける事が大切です。

◆ 前立腺肥大症に関するご相談・お問い合わせは今治会第一病院:寺戸 隆まで

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