社会医療法人真泉会

今治第一病院

病気について

そけいヘルニア(脱腸)

「そけいヘルニア(脱腸)は子供の病気」というイメージをもたれがちですが、むしろ体の組織が衰えてくる中高年層に多い病気です。
子供の先天的なヘルニアは成長にともなって自然に治癒する場合もありますが、大人のヘルニアの場合、筋膜は投薬、運動では強化できないため、手術でしか治療できません。
従来の手術は組織を縫い合わせるもので、再発や痛みも多いなどの問題点がありました。しかし、最近の手術では人工物を使用することにより、再発も術後の痛みも少なく、早期の社会復帰が可能になりました。
もしヘルニアでお悩みの方がいらっしゃいましたら、余り悩まずに外科を受診することをお勧めします。

そけいヘルニアとは

そけいヘルニアは、体内で内臓を保護する「筋膜」がゆるみ、その穴から腹膜や腸などが異動してしまう状態を指します。 最初は痛みがなく、入浴中やくしゃみをした時など腹部に力がかかった際に、下腹部周辺で膨らむ部分を発見して気づくケースも多いようです。 脚の付け根に押すと戻る膨らみを見つけたり、引っ張られるような違和感を感じた場合にはそけいヘルニアを疑うことが良いと思います。

どんな人がなりやすいの?

一般的に子供の病気と思われがちですが、そけいヘルニアは筋膜が弱った状況で発生するため、むしろ日常的に重いものを運んだり、立ち仕事などの同じ姿勢を続けてきた人、肥満気味な人、加齢によって体の組織が衰えた中高年層などに多く、年間の患者数が約15万人と言われています。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修術(TAPP法)

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術は、術後の疼痛や違和感が少なく、再発が少ない手術で、2015年11月より導入して行っております。当医院の大塚医長は、前任の病院で300症例以上、術者として執刀し経験を積んでおります。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修術(TAPP法)

全身麻酔下に腹腔内に腹腔鏡を挿入して、腹膜の外側にポリプロピレン製のメッシュを留置し、固定する方法。

腹腔内から観察するため、再発例や複合ヘルニア例でもヘルニアの診断が容易にできる。
両側性ヘルニアでも片側ヘルニアと同一の創で手術が可能。創の縮小、整容性が良く、術後早期の疼痛の軽減、慢性疼痛・違和感の減少、再発率が低い。早期の社会復帰が可能。

入院期間 2泊3日〜4泊5日
手術時間 片側例で60分、両側例で90分程度

退院時から軽作業(車の運転、散歩等)は可能。術後3〜4週間で、重労働が可能。

腹腔内

腹腔内の写真です。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修術(TAPP法)手術方法

手術の写真を示します。

右外鼠径ヘルニア症例です。

腹膜を切開していきます。

精管、精巣動静脈、下腹壁動静脈を温存、壁在化します。

メッシュを挿入し、固定します。

腹膜を縫合閉鎖していきます。

手術終了です。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修術(TAPP法)動画

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